中国ディスプレー産業発展の指標となったDIC北京サミット


第10回 DIC(Display Innovation China北京サミット)が 2019年10月22-25 日に北京および武漢で開催された(前半2日間は北京での会議、後半2日間は武漢での工場見学)。主催は、中国光学光電子行業協会液晶分会(CODA)および日経BP社である。日中ディスプレイ産業の交流を目的とし、ディスプレー業界の主要企業、大学、研究所などから数百人が参加する中国最大のディスプレー会議である。会議だけでなく、個別の技術交流会、展示、工場見学などがあり、最先端の産業動向を把握することができる。2019年の会議で10周年の節目を迎え、この間、中国ディスプレー産業の飛躍を支えた重要な会議となった。

弊社は、2010年の初回の会議の立ち上げから関わり、毎年参加してきた。この会議がスタートした頃は、講演もTutorial的な内容が多く日本の技術を懸命に吸収しようという姿勢が強かったが、産業の発展と共に年々自信を付け、最近ではディスプレー以外の話題も含めて世界最先端の講師が登壇する場となっている。ここ一二年のDIC会議で議論されている内容は、ハードウエアとしてのディスプレー技術や製造ではなく、5G、IoT、AIなどの時代の進化をベースとした新しいライフスタイルを模索する方向に既に移っている。

(下図のPDF版 ⇒ DIC2019開催風景
DIC 2019開催風景

 

 

 

 

 

 

 

DICは、10周年の節目である2019年10月の会議を成功裏に終え、2020年には開催時期と場所を7月の上海に移し、新たな10年に向けたスタートを切る。内容も今後の新たな発展方向を見据えた形で見直され、2020年代の世界のディスプレー産業を牽引していく新たなプラットフォームになっていくであろう。
引き続き多くの日系企業の皆様に参加して頂けるよう、主催者と共に本会議をサポートしていきますので、宜しくお願いいたします。