MIME-Version: 1.0 Content-Type: multipart/related; boundary="----=_NextPart_01CA95CB.850D6DF0" このドキュメントは単一ファイル Web ページ (Web アーカイブ ファイル) です。お使いのブラウザ、またはエディタは Web アーカイブ ファイルをサポートしていません。Windows? Internet Explorer? など、Web アーカイブをサポートするブラウザをダウンロードしてください。 ------=_NextPart_01CA95CB.850D6DF0 Content-Location: file:///C:/A7194C17/2010_7.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
内需で再浮上を目&=
#25351;す日本のPV産業
世界をリードする&=
#12459;ギは「国際協力」
(本レポートの= 869;容を、日経マイクロ= ;デバイス2009年8月号= に掲載しました。)
<要旨>
温室効果ガ= 12473;削減を目指した政Ļ= 74;の後押しで,日本の= 太陽光発電市場が活= 7671;を取り戻しつつあӚ= 7;。2020年の太陽電池= 3566;入計画を28GWへ倍増し,発= 8651;コスト達成を3~5年前= 0498;しする。グリッドӡ= 7;リティー達成も視野&= #12395;入り始めた。一方A= 292;世界の太陽電池産業= ;は,真の産業へ成長= 12377;るための試練を受{= 69;ている。今後激しさ= を増す国際的競争の= 0013;でリードし続けてӓ= 6;く為には,技術開発&= #21147;による差異化競争= 391;はなく,「地球温暖= ;化防止」と「人類の= 12456;ネルギー確保」を×= 12;い言葉にした国際的= な協力関係がカギと= 2394;る。6月に幕張で開ࠑ= 2;された展示会の中に&= #65292;そのキーワードが= 354;る。
6月=
395;幕張で開催された太=
;陽光発電の展示会PV Japan 2009の会場風景
初回の昨年= 12434;越える大勢の見学Ň= 73;でにぎわった。技術= 開発力のアピール性= 2364;強かった昨年に比Ә= 9;,第2回となる今年ӗ= 9;,太陽光システム導&= #20837;の為の具体的な提= 696;が多く見受けられた= ;。著者が撮影。
<本文>
住宅用=
826;陽光発電補助金制度=
;の復活や新たな買い=
21462;り制度の実施,自Ė=
35;体による補助金など=
次々と打ち出される=
5919;策で,日本の太陽ࠠ=
9;発電産業が再び活気&=
#20184;いてきた。その背=
223;には温室効果ガス削=
;減に対する大きな期=
24453;がある注1)。
世界的=
395;も,太陽光発電は注=
;目を浴びている。そ=
12398;背景には,温室効ĉ=
24;ガス削減の効果もさ=
ることながら,経済=
3550;策,エネルギー政ౕ=
4;がある。大きな期待&=
#24863;の高まりの先に見=
360;る産業像は,2020年過ぎには10兆円産業,更に&=
#23558;来は重要なエネル=
462;ー源を担う役目を持=
;った100兆円産業への#=
222;野も広がってくる(=
;図1)。
この夢=
398;太陽光発電産業を日=
;本がリードしていく=
12383;めには,これまで{=
98;国内市場を足場にし=
た考え方から脱皮し=
2390;,始めから世界を=
6;指した動きが重要で&=
#12354;る。それは,日本=
336;独ではなく,世界の=
;国々との協力,産業=
30028;の中での協調が重Š=
01;である。
6&=
#26376;に幕張で開催され=
383;太陽光発電の展示会=
;PV Japan 2009および世界=
20877;生可能エネルギーì=
37;では,日本の進むべ=
き方向と今後の世界=
4066;場に向けた可能性ӛ=
4;拾い出すキーワード&=
#12434;数多く見出すこと=
364;できた。
温室効果ガス削ଂ=
7;目標が産業の背中を&=
#25276;す
6&=
#26376;10日に政府が発ŝ=
20;した温室効果ガスの=
排出量削減に対する
この15%削減というă=
68;値目標は,外国から=
の排出権購入などを=
1547;まない“真水”の削=
減目標であり,現在=
6930;行中の京都議定書ӗ=
5;比べても相当厳しい&=
#30446;標である。この目=
161;を達成するためには=
;、期待される太陽光=
30330;電だけでなく,風Ó=
47;発電注2)などの再=
983;可能エネルギーと共=
;に,従来政策から引=
12365;継がれる原子力発Ƃ=
51;の拡大注3)も必要と=
375;ている。
太陽光=
330;電では,昨年8月に政府から=
0;表された2020年に対2005年比で10倍(導入量14GW)という数値を=
35036;正予算で20倍(導入量28GW)に高めること=
12434;見込んでいる(図2(a))=
2290;
このた=
417;に,これまでの補助=
;金注4)に加えてA=
292;新たに太陽光発電に=
;よる余剰電力の買い=
21462;り制度注5)も年内に=
473;タートする予定であ=
;る。太陽光発電産業=
12395;とって,強い追いƆ=
80;が吹いている。
発電コスト低減ӛ=
4;加速
太陽光=
330;電導入量の上方修正=
;をテコに,製造面で=
12399;コスト低減目標のÒ=
69;倒しによる早期のグ=
リッドパリティー実=
9694;,更には製造量でߏ=
0;界シェア1/3を奪回し,再=
403;世界をリードする意=
;気込みがわき上がっ=
12390;きた。
これま=
391;のNEDOの「太陽光発=
8651;ロードマップPV2030」を見直し,&=
#12300;PV2030+」として新た=
な指標を提示した。=
2381;の内容は,発電コӟ=
3;ト達成時期の前倒し&=
#12392;,2050年までの見通=
2375;を追加したことでӓ=
4;る。発電コストの達&=
#25104;時期は,これまで14円/kWhを達=
;成するのが2020年, 7円=
;/kWhを達成するの=
2364;2030年にとしてい=
2383;が,それぞれの達ৎ=
4;時期を,3年から5=
4180;前倒しする目標を৸=
2;げた(図2(b))=
2290;
前倒し=
398;手段としては,量産=
;化適用期間を想定し=
12383;技術開発の前倒しʌ=
92;すなわち,すでに量=
産フェーズに入った=
9694;在,量産効果を経ཨ=
3;しそれを技術開発に&=
#12501;ィードバックし開=
330;を加速していくとい=
;う,考え方である。
厳しさを増す世=
8;の太陽光発電産業
日本の=
826;陽光発電産業に日が=
;差してきた一方で,=
30446;を外に向けると,|=
14;だ厳しい状況が続い=
ている。2008年は,世界経=
8168;危機やスペイン市࣒=
0;の急減速で,太陽電&=
#27744;産業も大きな転換=
399;を迎えた。2008年の生産量は
各太陽&=
651;池メーカーの能力を=
;積み上げた太陽電池=
29987;業全体の生産能力{=
99;,13GWを越えると推=
3450;され,実需に対しӗ=
0;倍以上の値になる。&=
#12371;れは,一般的なコ=
514;ディティー製品の製=
;造感覚から考えると=
30064;常な状況である。
太陽光=
330;電は,地球温室効果=
;ガス削減や,将来の=
12456;ネルギーの担い手{=
92;いう大きな期待を持=
ち,フィード・イン=
2539;タリフなどの政策༣=
4;での支えがあって伸&=
#12403;てきた。この為,&=
651;子部品などの他の産=
;業と全く同列には語=
12428;ないが,需要と供Ł=
02;という市場原理に則=
った視点は今後益々=
7325;要視されてくる。ߡ=
0;回の世界経済減速に&=
#12424;る影響をきっかけ=
395;,産業構造も変わり=
;,「市場原理に基づ=
12367;産業」へと一歩近{=
89;いた。
技術よりは導入ӗ=
8;為の展示会
PV Japan
日本市=
580;拡大の期待が膨らむ=
;最中に開催された太=
38525;光発電の展示会PV Japanでは,太陽電=
;池セル・モジュール=
12513;ーカーを中心に,Ş=
69;造装置,部品材料,=
検査・測定装置,シ=
2473;テム・施工,などࣩ=
0;くの企業が出展し,&=
#26152;年を越える大勢の#=
211;学者注6)で会場に=
399;熱気が溢れた。昨年=
;の展示会は,初回と=
35328;うこともあって,ä=
26;陽電池の技術に関心=
が集まったが,第2回目の今年はᦁ=
2;国内市場が大きく伸&=
#12403;るという期待感か=
425;,技術的な内容より=
;は実際の設置に関す=
12427;内容を協調する展Ķ=
34;が多く見られた(図=
4)。
例えばA=
292;シャープによる住宅=
;屋根の形状に合わせ=
12390;発電量を最大化す|=
27;提案,三菱電機によ=
るインバーター効率=
2450;ップで発電の実質=
0;な総量をアップする&=
#25552;案,また,|=
50;プリケーション分野=
を拡大する為に,富=
2763;電機システムズにӚ=
4;るフィルムタイプの&=
#12450;モルファス太陽電=
744;注7)のガレージ屋੬=
1;などへの施工,等々&=
#12391;ある。更に,今回=
021;出展した東芝は,自=
;社では太陽電池の製=
36896;を行わず大型シス|=
86;ムの導入を請け負う=
というビジネスモデ=
2523;で,スマートグリӠ=
3;ド注8)の構築を提唱ӕ=
5;た。
太陽電=
744;の変換効率向上に関=
;しては,三洋電機,=
19977;菱電機が昨年から{=
98;進捗を披露したが,=
その他の太陽電池メ=
2540;カーは,変換効率Ӛ=
4;りは,生産の増強,&=
#24066;場の開拓,導入・#=
373;置といった目の前の=
;ビジネスを重要視し=
12390;いる。
また,=
085;本のセル・モジュー=
;ルメーカーのみなら=
12378;,海外企業も,日Ĉ=
12;市場に食い込むべく=
動きを見せ,中国企=
6989;の出展も多く見らӚ=
8;た。
「日本の産業」Ӕ=
3;ら「世界のエネルギ&=
#12540;源」へ
太陽電=
744;は,これまで日本で=
;育てきたという強い=
33258;負が,産業界には{=
54;る。一方で,日本の=
生産量は,5年ほど前は世=
8;シェアの1/2を占めていた=
364;,現在は1/4にまで低下し=
390;いる。国内市場の活=
;性化をテコに,2020年には再び1/3越えを目指すと=
いう機運も盛り上が=
2387;てきたが,中国をࣺ=
7;めアジアの国々のア&=
#12464;レッシブな計画の=
069;では,その達成は容=
;易ではない。
日本の=
305;徴は高い技術力であ=
;り,日本メーカー各=
31038;は独自の技術で高{=
56;変換効率を競い合っ=
ている。変換効率は=
5292;太陽電池にとってດ=
5;要な指標であり,将&=
#26469;のグリッドパリテ=
451;ー達成に大きな影響=
;を与えるため,重要=
12394;要素ではある。
しかしA=
292;技術開発力を差異化=
;の重要なポイントに=
32622;くだけでは,過去{=
98;半導体や液晶の技術=
開発で先行しながら=
7327;産ではアジアの国Ӎ=
3;に先を越された苦い&=
#32076;験を再現すること=
395;なる。
太陽光発電は再生Ö=
87;能エネルギーの一部=
である。この太陽光=
0330;電が世界中で注目ӕ=
3;れている大きな理由&=
#12399;,地球温室効果ガ=
473;の削減と共に,将来=
;のエネルギー供給源=
12392;しての期待があるz=
90;この意味では,再生=
可能エネルギー全体=
2434;含めた国際的な取Ӛ=
6;組みが必要である。<=
span
lang=3DEN-US>
産業構造が変わӚ=
7;今こそ世界との協力&=
#20307;制を
日本で=
418;,2005年に一次エネ=
2523;ギー供給の5.9%であった再=
983;可能エネルギーの割=
;合を,2030年までに=
11.1%にまで高めるこ=
とを目標としている=
2290;この再生可能エネӤ=
3;ギーの中で重要な役&=
#21106;を果たす太陽光発&=
651;を伸ばしていくため=
;にはいくつかの大事=
12394;ポイントがある(Þ=
59;5)。
今回のPV Japanおよび世界再=
;生可能エネルギー展=
12391;は,熱気に溢れたì=
37;示会場だけではなく=
,様々なフォーラム=
2420;会議が持たれた。Ӗ=
1;こには,日本の現状&=
#12392;今後の世界市場に=
521;けた方向性を見いだ=
;すキーワードが数多=
12367;あった。
一例を=
354;げると,日本エネル=
;ギー経済研究所が主=
20652;した日中新再生可Ŋ=
21;エネルギーセミナー=
注9)がある。=
013;国で再生可能エネル=
;ギー政策に大きな影=
38911;力を持つ国家発展ă=
13;革委員会能源研究所=
の李俊峰氏を団長と=
2375;た中国側の再生可೦=
1;エネルギーに関する<=
span
lang=3DEN-US>22名のキーパー|=
77;ンが参加し,日本側=
と4日間に渡る会=
6;を繰り広げた注10)。現在,=
6085;本と中国は,温室ࡅ=
7;果ガス排出権取引で&=
#12399;,最大の相手であ=
427;。太陽光発電を含め=
;た将来の再生可能エ=
12493;ルギーについて,Þ=
69;境を越えた取り組み=
の重要性を見た。
他の例=
392;して,主催社である=
;SEMIが開催したス=
2479;ンダード活動注11)をあげる=
2290;太陽光発電は将来ঝ=
5;があり,参入意欲が&=
#24375;い分野である。当=
982;,そこには激しい企=
;業競争が待っている=
12290;太陽電池で重要な|=
67;スト低減もこの企業=
競争の中から生まれ=
2390;くることは,他のஶ=
7;業の経験を見ても判&=
#12427;。しかし,世界市=
580;を目指す太陽光発電=
;産業においては,単=
12394;る企業間あるいはÞ=
69;同士の競争に明け暮=
れるのではなく,よ=
2426;効率的な進め方もດ=
5;要である。スタンダ&=
#12540;ド活動は,これま=
391;半導体や液晶などで=
;も行われてきたが,=
24460;追い的な要素が強{=
63;った注12)。太陽光=
0330;電のように既に世=
8;的な産業として動き&=
#20986;している場合にはA=
292;スタンダードを利用=
;した業界全体での効=
29575;化で先手を打つこ{=
92;も必要であろう。
太陽光=
330;電を語るキーワード=
;は,「世界の産業」=
12391;ある。将来を見据{=
60;た「国際的な協調」=
「産業界の協力」が=
7325;要である。